私の目に見えるもの

愛煙家のブログ

世界は呼吸を盗もうと

鬼束ちひろのシャンデリアが好きで疲れている時にはよく聞いてしまう 場末から帰る時も 辛いことは押しては返す波のようにやってくることを教えてくれる気がして好きだ 占いを仕事にしていると人に言えない事ばかり 昔から人から秘密を打ち明けられることが…

忙殺と安穏

気が付くと年の瀬が迫っている 忙しく過ごす毎日の中でこうして日記すら書けない日々が続いていた 私の周りでは目まぐるしく変化が起きているのに、私はいつものように取り残されているような感覚がある 私も端から見れば激しい変化の中にいるのに取り残され…

painfull fight

Heven bend to take my hand lead me through fire the cost was so much more than i could bear though I tried i fallen i have sank so low I messed up Better i should know don't call around here tell me I told you so

秋と生温い風

いつものように川沿いを走っていると、空はもう秋を迎え始めていることに気付いた 季節は空から地上へ染み込むようにしてやってくると知っている人はどのくらいいるのだろうか? 私はいつも同じ時間に、同じ場所を走る 日の長さも暑さも寒さも匂いも必ず季節…

月虹

今回の台風は大したことがないかもと侮っていたけれど、やはり不眠が劇的に悪化している 新月も重なり鼓膜を劈くような耳鳴りが止まない 一日でここまで余力が削がれると思っていなかった 明日から私はいつものように気力を振り絞れる自信がない けれども、…

生まれたことを認められたようで

いつもの川沿いを走っていると息を飲むほど繊細な夕焼けが眼前に広がっていることに気付いた 茜色の陽光がどこかで雲に遮られ、何本かの線に分かれて薄明るい空を爪痕のように裂いていた 胸を締め付けられるような、不意に抱き締められたような、そんな心持…

崩れる

なぜ大切にしてくれなかったのか 失うとわかってからでは、壊れてからでは何もかもが遅いのに 壊れたものを直そうとしても能わない どれほど泣いても 絶望に暮れても 後悔をしても そのたびに私の脳裏に過るのは 「どうして大切にしなかったのか」 という言…

一つ積んでは

本来、人間は何も得られない 故に失うこともない 行く川の流れは絶えずして、しかも元の水に非ず 今、私の目の前にあるあらゆるものが偶さか私の前に流れ着いただけ 長い尺で見れば私が所有しているのではなく、ただ流れているだけ それを一時的に私のものな…

覆水

悲しい思いは底なしに私の足を引く まだ間に合うかもしれない 決断を焦りすぎかもしれない そう感情は訴えるけれど冷静に見渡すと荒涼とした風景しか見えない 終わったことを自覚したくない私が確実にいて それは過去の自分のためなのか ただ慣れ親しんだ日…

生活は続く

悲しい思いが続く毎日の中で私は嘆息さえ出なくなっている 原理はわかる、何が起きているのかも理解している しかし、その渦中にいるとやはり冷静さが溶解するものなのだ 骨折を理解するのと実際に骨折することには非常に大きな感覚的な解離があるのと同じよ…

離人症

呼吸が浅い 「あれ」が来る予兆 また私は体を残して現実味がとことん希釈された場所へ移される 離人症はいつまでも私にまとわりついて、ことあるごとに私を引きずり込む 早く息を止めなければ 早くこの体を手放さなければ 「あの日にちゃんと死んでおけば………

限りない空しさの救いはないだろうか?

「嬉しい時も、悲しい時も死のう! って思うんですよね」 数日前に場末で飲んだ人がそう言っていた この感覚は私も同じものを持っていて 感情の起伏が煩わしいと感じるようになったのはいつからなのだろう ただ穏やかに ただ静かに そんな風に生きていけるの…

底なし

目や口はどうしてこんなにも私の琴線に触れるのだろう これは私が心の底から天才だと思う人が作ってくれたもの 肉欲蠢く場末には、実は才能に満ち溢れた人が少なくない こうした人に会うために、私は場末に通っているのかもしれない 目も口も、生々しく生き…

優しい人

優しい、とはなんだろうか? 私は優しい人間ではないけれど優しいと言われる。 私がやっているのは相手の気持ちを言語化しているだけ、事実を再解釈しているだけ。 私が優しいのではなく世の中が、人が冷たい可能性は考えてはくれないのだろうか。 世の中が…

全て負けるわけにはいかない

昨日は仕事で先生をした後、場末の地下で死ぬほどカラオケをしてきた。 場末で知り合った中でもカラオケが本当にうまい仲間で集まったので、カラオケ自慢そうなホストらしきイケメンがあまり歌を入れなくなった。 カラオケなんて勝ち負けではないけれど、こ…

天網恢々疎にして漏らさず

久しぶりにゴーストライター仲間と話してほっとした反面、何やらやるべき事が山積していると気付いた 不幸な話は笑うに限るのだけれど、私はずいぶんと図太くなったのか現状では絶望的にはならないらしい どん底だと思った場所の底が抜ける経験なんて山のよ…

本当の音

何もかもが飾り立てられ本当の姿を失ってしまった KOKIAの歌の一節 本当は人も社会も世界そのものが淡く穏やかなはずなのに どうしてなのか原色ばかりが視界に入る、禍々しいもののように演出されてしまう 穏やかに、静かにただそこに在ることが許されず 個…

万能カッターの話

18万文字を1週間かけて書き上げ、明日見直しをして1週間は本業が休みに入る。 この休みの間に副業を出来る限り進めなければならない。 気が付くと完全に1日何もない休みは月に2日あるかないか。 完全にワーカホリックだ。 しかし、そうでもしなければ私はき…

葉音が響く深夜の道

夜中にバイクを走らせるのは、どうしてこんなにも心が空くのだろう 広い道を独り占めしているからなのだろうか 木々の匂いが充満している今の時期だから心地好いのだろうか 私はやはりこの辺りを深夜に走るのが好きだ 人気がほとんどないからなのかもしれな…

claudia emanuel santoso

how did i say goodbye? という言葉がずっとグルグルと巡っている。 耐えきれないことを人はどうしてなのか忘れることがある。 けれども、体と精神はその痛みを覚えていて、忘れたことにして生きている自分を逃がしてはくれない。 あの痛みを忘れるなんて許…

明日も仕事

あの街にいると腕や足の傷痕を見ることが多い。 誰もが知らない振りをしている 傷痕があっても誰も何も言わない 気付いていても何も きっと 誰もが心に似たような傷を持っているから 何も言えないのだろう 生きることが辛くて 呼吸をすることさえ耐え切れな…

不可逆

占いをやっていると避けようのないことばかりで人生が成り立っていることがよくわかる。 起きた出来事の解釈は如何様にでもできる。 似非カウンセラーが好きそうな解釈の手前勝手な改変をしたところで、痛みは痛み、苦しみは苦しみでしかない。 避けようのな…

夏の禍

言わぬが華、知らぬが仏 それがどれほど優しく素晴らしいことなのか、私は最近身に染みて思う 病は口から入り、災いは口から出づる 言葉の使い方、言葉の持つ負を含めた力 それを学んでいるのだと思うと、本当にこれまで避けてきたものと直面しているように…

泉と神殿

辛い最中、時折訪れていた場所へ最近なぜか足が向いてしまう。 穏やかで、橙の優しい灯りが広い道を照らしている。 歩く人たちは穏やかな雰囲気で、街路樹は敢えて座れるような作りの石の枠に囲われ、腰掛けて話す人たちを静かに見下ろしていた。 緩い風が吹…

死児之齢

夢幻泡影とはよく言ったもので人生は幻、泡沫。 でも そんな幻想すら満足に生きられないなら あまりにも残酷ではないのか 私は幻想すら満たせないのか 私は己の愚かさをどこまで呪えば良いのか 身体を持つが故の罪、思考が巡るからこその禍 本来、人間はもっ…

睥睨

淡い色 囁く声 遠くの灯り そういうものがずっと好きで、何故なのか心が引かれる 淡いものこそが人生で、画面の中の出来事はあまりにも色味が濃すぎる ドラマを求めるのは日々が退屈だから 私は内心でドラマを求める人たちを白眼視している 自分の生活を見渡…

祈り

努力しなければならないと自分を急き立ててきたけれど。 それは単なる自傷行為だと知った時、私は一度死んだのだと思う。 血反吐を吐いて手に入れたものの数々が、成績や技術や知識の全てが私の肉片だった。 私はそうした虚飾のために肉を削ぎ骨を砕いた結果…

傲岸不遜

今日、鏡を見たら手に入れた目がいつもと異なる雰囲気に感じられた いつも私が見ている目はこれ しかし、手を下げて見ると 傲岸不遜に世界を見下ろしている目になる 私の方から見ればただ眠そうにぼんやりと、無表情にしか映らないこの目は、他人から見ると…

あした、僕は

あした、僕はどこへ行こうか あした、僕はどこかへ行きたい たとえ、僕が帰ってこなくとも あした、僕はどこかへ行きたい

タテタカコ

宝石は何度聞いても良い 初めて聴いたのは柳楽優弥が主演をしていた映画だった 宝石、という曲 心に突き刺さったのは声だったのか 私が大好きで仕方がないピアノの音色だったのか 呼吸のように空気へ滲んでいくような、儚いけれど確かにあるもの それを感じ…