私の目に見えるもの

愛煙家のブログ

限りない空しさの救いはないだろうか?

「嬉しい時も、悲しい時も死のう! って思うんですよね」

 

数日前に場末で飲んだ人がそう言っていた

 

この感覚は私も同じものを持っていて

 

感情の起伏が煩わしいと感じるようになったのはいつからなのだろう

 

ただ穏やかに

 

ただ静かに

 

そんな風に生きていけるのなら、私はまだこの人生に耐えられる気がした

 

ありとあらゆる刺激が私を境界線の外へ出そうとする力になる

 

ギリギリのところでバランスを保っているのに、それを壊そうとする力の全てが私には不必要なもの

 

鬼束ちひろが書きかけの手紙で母性を出せるようになった時、私は少し寂しく感じたけれど嬉しくもあった

 

万力のように精神を締め付ける、そんな場所から足を踏み出す事ができたのだと思ったから

 

私はまだそこで茫然としていて

 

コンビニへ行くような気持ちで、今でもきっと首を吊る事ができる

 

私を大切に思う人がいたとしても

 

私を必要だと言ってくれる人がいるとわかっているのに

 

私はもう腕を焼いたり刻んだり、そんな風にしてまで生を実感したいとは思わない

 

ただ呼吸をするのも苦しく

 

ただここにいる事が私には耐え難い

 

去ったはずの懊悩は鳴りを潜めていただけで、常に私の前にあったらしい

 

手に入れるはずだった淡い期待は、いつの間にか現実の澱に飲み込まれてしまって

 

もう跡形もなく、ただ私は茫然と立ち尽くすだけで

 

遠くまで来たと思っていたのに、私は一歩も幼い頃から動いていないと気付かされた

 

私の人生はいつまで続くのだろうか

 

もう私は疲れ果てたのに

 

もう耐えられないと、何度も精神が叫んでいるのに

 

それにもかかわらず体はまだ生きている

 

呼吸をしている

 

「悲しくて 悲しくて

とてもやりきれない

この限りないむなしさの

救いはないだろうか

 

悲しくて 悲しくて

とてもやりきれない

この燃えたぎる苦しさは

明日も続くのか」

 

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