私の目に見えるもの

愛煙家のブログ

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

祈り

努力しなければならないと自分を急き立ててきたけれど。 それは単なる自傷行為だと知った時、私は一度死んだのだと思う。 血反吐を吐いて手に入れたものの数々が、成績や技術や知識の全てが私の肉片だった。 私はそうした虚飾のために肉を削ぎ骨を砕いた結果…

傲岸不遜

今日、鏡を見たら手に入れた目がいつもと異なる雰囲気に感じられた いつも私が見ている目はこれ しかし、手を下げて見ると 傲岸不遜に世界を見下ろしている目になる 私の方から見ればただ眠そうにぼんやりと、無表情にしか映らないこの目は、他人から見ると…

あした、僕は

あした、僕はどこへ行こうか あした、僕はどこかへ行きたい たとえ、僕が帰ってこなくとも あした、僕はどこかへ行きたい

タテタカコ

宝石は何度聞いても良い 初めて聴いたのは柳楽優弥が主演をしていた映画だった 宝石、という曲 心に突き刺さったのは声だったのか 私が大好きで仕方がないピアノの音色だったのか 呼吸のように空気へ滲んでいくような、儚いけれど確かにあるもの それを感じ…

祝福と呪縛

皮肉ではなく本当に早く死んだ方が良い人がいる 私もそのうちの一人で、占いでは明確にそのような結果が出る 運気と素質に恵まれている人もいる 祝福されているとしか言えない人が その反対には呪われているとしか言えない人がいる しかし、本人の生きようと…

百鬼夜行

場末には化け物が山のようにいる 悪い意味ではなく、良い意味で こんな才能や能力に恵まれた怪物達が 当たり前な顔をして 当たり前なように 当たり前に働いている 夜の街だから醜聞ばかりが耳に届くけれど そんな中でなぜ清廉潔白で生き抜き なぜそこに存在…

社会契約論

グラスが床へと落ちて砕けた それは真実なのだろうか? 鉱物から硝子の素材を取り出し、熱を加えて成形し、色を付けありとあらゆる不自然な工程を重ねたグラス 本来ならば存在しないグラス 砕けたものは何なのか? 高さが増し、落ちたのが人なら? 自然に還…

疲れた日には

具合が悪い日に外へ出ても良いことは何もない あれやこれやと思い返しては 嘆息しか出ないのだから

しかも、元の水に非ず

人間が何かを失うなんて不可能 何も所有することのできない人間如きが、何を失うというのか おこがましいにも程がある 付き合った相手、結婚した相手、苦心して手にした技術、知識、金や物 その全てが偶さか私の目の前にあって、少しスパンを伸ばしてみれば…

暗くて 澱んでいて 救いようもない そんな文章が読みたい どこを探してもないから 自分で書くしかないけれど 本当は人の心にある陰影が見たい 一人で苦しむのが私だけではないと そう思うために そうやって心を虚しく慰めるために ただひねくれているだけで…

科挙

この前、占いの鑑定をしている時に何も考えず口から出た言葉が今もささくれのように気になっている 「所詮、この世の出来事だから、何もかもが」 こういう言葉が出てくる相手の場合、大体一度は自殺未遂をしている その人はとても健康そうでよく笑い、カラオ…