私の目に見えるもの

愛煙家のブログ

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「ただいま」を言うために

例えば人生最高の日があったとする。 分かりやすくするために、例えばずっと手に入れたいと願ってきた異性と付き合える展開にしてみる。 その瞬間はまるでドラマのようで世界は光を増して、生まれた事を神に感謝するかもしれない。 創作の世界ならここで終わ…

悲しくてやりきれない

占いが好きなのは良し悪しが恐ろしいほど明確に出るから。 そして、良し悪しは生まれた時に決まる。 誰も運命になど逆らえず、理不尽にこの世に産み落とされ不条理な人生を歩まされる。 誰だって運に恵まれたいはず。 しかし、そうはならない。 持っているも…

名前がない事

肌寒い空気は 皮膚の少し下まで染み込み 完全な冬でもなく、秋でもない宙ぶらりんな気持ちにさせる 秋でも冬でもない今 季節の狭間に生まれる名前のない時間 本当は何もかもがこうで あらゆる名前に本当は意味がなくて それなのに無粋な名詞を作っては 私は…

嘘が嫌いな嘘つき

私は昔から嘘が嫌いで。 それは嫌いという言葉では生温いほど。 憎むと言ってもまだ温い。 嘘はどうしてなのか、私の存在を否定しているようにさえ感じてしまうのだ。 理由は明確なのだけれど。 それほど嘘を毛嫌いする私が、嘘を仕事にしているというのは皮…

5分で作った文章

繋いだ手を離されるくらいであれば、最初から手を伸ばさないで欲しい。 そう思うと、目の前に希望があったとしても、それを使わない人の気持ちはとてもよくわかる。 希望が絶望へと変わっていくという経験を何度も繰り返しした人にとって希望というのは絶望…

精神的小児病

疲れてる日はどうでも良いことで苛立つ。 それは疲れて動けなくなるのを防ぐ本能の仕業なので、私は苛立ってもその勢いで行動を起こさない。 明日になれば忘れているようなことで、明日にまで残る悪影響を出すなんて馬鹿げている。 三連休で浮き足立つ人の群…

名前

来年からひっそりと占い師をやることになっている。 もちろん、本業は別にあるから副業になるけれど的中率が満足に上がったのでもう始めても良いくらい。 考えてみれば4年近くもやっているのだから当たらなかったら廃業した方が良いのだけれど。 名前を決め…

暗黙知の次元

「生きていける気がした」 一年以上前、耳にしたこの言葉。 何故なのか私の中で残響が消えない。 「生きていける気がした」 本当に良い言葉。 言葉にされるものは全て前提を持ち、その前提は言葉にされず時には認識すらされない。 例えば「私は男である」と…

寝る前に少し

昔は気に入った文章や歌詞を何度も眺めては自分を慰めていた。 死ぬほどの空腹時に米粒を一粒食べているようなもので、私の精神はほとんど癒されなかったけれどないよりはマシだった。 結局、私が一番欲しいものは私が生むしかない。 とても簡単なことなのに…

精神の皮膚

友人が幸福について書いていた。 苦痛が幸福の引換券ならば幸福にならなくて結構だから苦痛もなくなって欲しい、という感じの話。 何故なのか、この話は私の何かに触れて連勤中にもかかわらずブログを書いている。 もう少し掘り下げると苦痛や幸福は相対的な…

賽の河原

エゴは羊水のように私を甘やかしては 時々破水して緩やかにたゆたう私を揺り起こす 次の胎内は何処にあるのかと 泣き叫びながらまたエゴで自分を包む 自己愛も承認欲求も技術力も知識量も優しさも絶望も何もかも とっくの昔に破水した もうそれは羊水になら…

支離滅裂

連勤が終わり案の定、体調を崩して寝込んでいる。 キーボードに触るには起き上がらなければならないので、スマホで文章を作るしかない。 私の友人の何人かは日記を書いている。 私は日記を書くのがとても苦手。 その理由について考えてみると、私の持ってい…

つららを聞きながら

関取花の声は良い。 明るい歌は好きになれないけれど、暗めの関取花の曲は本当に良い。 鬼束ちひろより泥臭く、自己愛の塩梅がちょうど良い。 明後日で辛かった連勤が終わる。 束の間、休息を取れる。 そして、また連勤がやってくる。 私は毎日、疲労困憊し…

記憶と事実

誰も覚えていないことは なかったことになるのだろうか? 夜に少しずつ冬が滲んで 空は段々と色褪せて 空気は冷たく澄んでいく 振り返らなくても 自分が通った道が見えるのは いつまでも同じところを巡っているから 今日もバスタオルを洗うのを忘れた

蛍雪

大晦日のような静かで穏やかで、池に張る薄氷のように脆い雰囲気。 陽がとっぷり暮れた頃、コンビニへ向かう途中でそんな空気を感じた。 土曜日の夜だからなのかもしれない。 ハロウィンで皆が表へ出掛けてるからなのかもしれない。 私の住んでいる周辺は明…