私の目に見えるもの

愛煙家のブログ

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

底なし

目や口はどうしてこんなにも私の琴線に触れるのだろう これは私が心の底から天才だと思う人が作ってくれたもの 肉欲蠢く場末には、実は才能に満ち溢れた人が少なくない こうした人に会うために、私は場末に通っているのかもしれない 目も口も、生々しく生き…

優しい人

優しい、とはなんだろうか? 私は優しい人間ではないけれど優しいと言われる。 私がやっているのは相手の気持ちを言語化しているだけ、事実を再解釈しているだけ。 私が優しいのではなく世の中が、人が冷たい可能性は考えてはくれないのだろうか。 世の中が…

全て負けるわけにはいかない

昨日は仕事で先生をした後、場末の地下で死ぬほどカラオケをしてきた。 場末で知り合った中でもカラオケが本当にうまい仲間で集まったので、カラオケ自慢そうなホストらしきイケメンがあまり歌を入れなくなった。 カラオケなんて勝ち負けではないけれど、こ…

天網恢々疎にして漏らさず

久しぶりにゴーストライター仲間と話してほっとした反面、何やらやるべき事が山積していると気付いた 不幸な話は笑うに限るのだけれど、私はずいぶんと図太くなったのか現状では絶望的にはならないらしい どん底だと思った場所の底が抜ける経験なんて山のよ…

本当の音

何もかもが飾り立てられ本当の姿を失ってしまった KOKIAの歌の一節 本当は人も社会も世界そのものが淡く穏やかなはずなのに どうしてなのか原色ばかりが視界に入る、禍々しいもののように演出されてしまう 穏やかに、静かにただそこに在ることが許されず 個…

万能カッターの話

18万文字を1週間かけて書き上げ、明日見直しをして1週間は本業が休みに入る。 この休みの間に副業を出来る限り進めなければならない。 気が付くと完全に1日何もない休みは月に2日あるかないか。 完全にワーカホリックだ。 しかし、そうでもしなければ私はき…

葉音が響く深夜の道

夜中にバイクを走らせるのは、どうしてこんなにも心が空くのだろう 広い道を独り占めしているからなのだろうか 木々の匂いが充満している今の時期だから心地好いのだろうか 私はやはりこの辺りを深夜に走るのが好きだ 人気がほとんどないからなのかもしれな…

claudia emanuel santoso

how did i say goodbye? という言葉がずっとグルグルと巡っている。 耐えきれないことを人はどうしてなのか忘れることがある。 けれども、体と精神はその痛みを覚えていて、忘れたことにして生きている自分を逃がしてはくれない。 あの痛みを忘れるなんて許…

明日も仕事

あの街にいると腕や足の傷痕を見ることが多い。 誰もが知らない振りをしている 傷痕があっても誰も何も言わない 気付いていても何も きっと 誰もが心に似たような傷を持っているから 何も言えないのだろう 生きることが辛くて 呼吸をすることさえ耐え切れな…

不可逆

占いをやっていると避けようのないことばかりで人生が成り立っていることがよくわかる。 起きた出来事の解釈は如何様にでもできる。 似非カウンセラーが好きそうな解釈の手前勝手な改変をしたところで、痛みは痛み、苦しみは苦しみでしかない。 避けようのな…

夏の禍

言わぬが華、知らぬが仏 それがどれほど優しく素晴らしいことなのか、私は最近身に染みて思う 病は口から入り、災いは口から出づる 言葉の使い方、言葉の持つ負を含めた力 それを学んでいるのだと思うと、本当にこれまで避けてきたものと直面しているように…

泉と神殿

辛い最中、時折訪れていた場所へ最近なぜか足が向いてしまう。 穏やかで、橙の優しい灯りが広い道を照らしている。 歩く人たちは穏やかな雰囲気で、街路樹は敢えて座れるような作りの石の枠に囲われ、腰掛けて話す人たちを静かに見下ろしていた。 緩い風が吹…

死児之齢

夢幻泡影とはよく言ったもので人生は幻、泡沫。 でも そんな幻想すら満足に生きられないなら あまりにも残酷ではないのか 私は幻想すら満たせないのか 私は己の愚かさをどこまで呪えば良いのか 身体を持つが故の罪、思考が巡るからこその禍 本来、人間はもっ…

睥睨

淡い色 囁く声 遠くの灯り そういうものがずっと好きで、何故なのか心が引かれる 淡いものこそが人生で、画面の中の出来事はあまりにも色味が濃すぎる ドラマを求めるのは日々が退屈だから 私は内心でドラマを求める人たちを白眼視している 自分の生活を見渡…