私の目に見えるもの

愛煙家のブログ

明日も仕事

あの街にいると腕や足の傷痕を見ることが多い。

 

誰もが知らない振りをしている

 

傷痕があっても誰も何も言わない

 

気付いていても何も

 

きっと

 

誰もが心に似たような傷を持っているから

 

何も言えないのだろう

 

生きることが辛くて

 

呼吸をすることさえ耐え切れなくて

 

そんな痛みを酒でごまかすしかない

 

そんな人の集まり

 

だから、誰も何も言わない

 

何が起きても、何を見ても忘れた振りをしている

 

今がこれ以上辛くならないようにと

 

祈りにも近い気持ちが

 

人の視線に宿っている

 

人の言葉に滲んでいる

 

気が付いたら私はしっかりあの場に馴染んでいて

 

それが心地好いとさえ感じている

 

2丁目よりもきっとあの街の方が肌に合っているのだろう