限界だと思うけれど、振り返ればそんなことばかり
頼みの綱が、支えてくれる存在がいてくれるだけでも救いがある
仄明るい
いつも、仄明るい
メガネを外した視界のように
水中で目を開いたように
目覚めた瞬間のように
あまねく全てが輪郭を失って
自分と世界の間隙が、決定的なその間が
現実感を薄れさせる
人が目で見て瞬時に理解しているのに
こちらは暗闇で物事の輪郭に触れ
ようやくのこと理解していくようなぎこちなさ
世界は、私の世界はいつも暗がりの中にあって
それなのに絶望しきることを許さない
必ず希望を残して、仄明るく私を照らす
仄明るく
仄明るく