私の目に見えるもの

愛煙家のブログ

2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ハンナ

「僕が彼女を殺したんだ……!」 13の理由でそんな台詞があった 自殺するほど傷ついた好きな相手の絶望に気付かなかった、というのがその言葉の理由 自己愛に溢れた言葉だけれど一蹴できない 人は深く傷くと誰かを責めずにはいられない 責める相手がいない時、…

昏倒眠

私はあの日、一度死んだのだと思う 夕陽に晒された雲が絵画のようだと思った10歳のあの時に すぐに絵画が雲のようであり、雲が絵画のように在るわけではないと気付いて「そんなものか」と世の中の歪みをわかった気になって あの日、私の精神を支える背骨が砕…

わからないことが当然

何を考えているのかわからない 私はそう言われる事が多い 私は自分の話をしないからそう思われるのだろうか 何を考えているのかわからないと言われても特に気にしないのがいけないのだろうか 周りの人たちは、いわゆる普通の人たちは自分のことを伝えたり、…

デパスはラムネ

デパスはラムネ そう豪語する友人がいた もうどうなったのかなんてわからないけれど 私も一時期は薬漬けだったし、デパスがラムネに思えたこともあった 遊んでしまうから精神科の薬は手元に置きたくない 何もわからないこと、何も考えられなくなること それ…

首の皮一枚

場末から帰る道で初めて涙を堪えた こんなに悲しいことがあるなんて ただひたすらに悲しい 優しい人にばかり苦痛が振り掛かる 悩みが深くなる 安らげるはずだった場所が崩れていく様を見るのがこんなに悲しいなんて 崩れるなら崩れてほしい 一思いに 悲しい…

世界は呼吸を盗もうと

鬼束ちひろのシャンデリアが好きで疲れている時にはよく聞いてしまう 場末から帰る時も 辛いことは押しては返す波のようにやってくることを教えてくれる気がして好きだ 占いを仕事にしていると人に言えない事ばかり 昔から人から秘密を打ち明けられることが…

忙殺と安穏

気が付くと年の瀬が迫っている 忙しく過ごす毎日の中でこうして日記すら書けない日々が続いていた 私の周りでは目まぐるしく変化が起きているのに、私はいつものように取り残されているような感覚がある 私も端から見れば激しい変化の中にいるのに取り残され…