場末から帰る道で初めて涙を堪えた
こんなに悲しいことがあるなんて
ただひたすらに悲しい
優しい人にばかり苦痛が振り掛かる
悩みが深くなる
安らげるはずだった場所が崩れていく様を見るのがこんなに悲しいなんて
崩れるなら崩れてほしい
一思いに
悲しい悲しい悲しい
堪えられない
また根なし草に戻ってしまった
それだけ依存していた自分を自覚すると
情けない思いもする
彼らが堪えた苦難を思うと涙が出てきてしまう
悲しくて仕方がない
世の中はどうしてこうも優しい人に辛くなるように作られているのか
恨みは出てこない
ひたすらに悲しい気持ちが溢れていく
堪えられる気がしない