鬼束ちひろはやっぱり神様
歌詞が本当に良い
生きることは辛くて、悲しい
煩悶が付きまとう
若い頃の鬼束ちひろは叫びたくなるような痛々しさが常に感じられた
最近はどこか達観しているというか、母性のようなものを感じる
書けない手紙はまさにそんな歌
アンジェラ・アキのHOMEを五段階くらい絶望させた雰囲気がある
郷愁なんて生易しいものではなくて、生き残りという言葉がしっくり来る感じの雰囲気
アンジェラ・アキが帰る故郷を持っている人で、鬼束ちひろの書けない手紙は故郷が焼け野原になった難民のような感覚がある
私が大好きなエヴァネッセンスというバンドのボーカルをしているエイミーリーとも重なる
エイミーリーも歳を重ねるごとに母性が強くなっている
鬼束ちひろもエイミーリーも子供はいないけれど母親のような雰囲気が歌に出ている
何か共通したものを感じているのかもしれない
私はそれが何か気になるけれどこればかりは歳を重ねないことにはわからない
もの悲しい日々の中で仄明るい、希望ではないけれど微かな楽しみが見える
歳を重ねることに、これからも生きていくことに僅かな希望が揺れて見えているような気がする
眠る前はこれからしばらく書けない手紙を聴くことになりそう