暗くて
澱んでいて
救いようもない
そんな文章が読みたい
どこを探してもないから
自分で書くしかないけれど
本当は人の心にある陰影が見たい
一人で苦しむのが私だけではないと
そう思うために
そうやって心を虚しく慰めるために
ただひねくれているだけでは琴線に触れない
自己憐憫が横溢する文章にも興味はない
誠実に生きようと思っても
人間であるが故に越えられない汚れに煩悶しながら
それでも生きようとする文章が読みたい
堕落しながら
それでも生きるしかないとわかっている人の
救われない心から絞り出された
そんな叫びや囁きが