私は普段、薬膳と整体、心理学を使って自分の健康を保っている。
それぞれはとても簡単なことばかりだが、やはり総合的に使っているからなのか体調を管理しやすい。
誰かの具合が悪くなるとあれこれと口を出したくなる癖をやめなければいけない。
私は人に対してかなり淡白な対応をしているつもりが、振り返ればありがた迷惑な行動が多い。
求められた時に手を差し伸べなければ、それは押し付けだと言われたことがあった。
これは肝に命じなければならない。
それと同時に人の痛みを我が痛みに思えないのなら、優しさは十分ではないとも言われた。
これは矛盾ではない、と後から分かった。
人の痛みを自分のものの「ように」感じながらも、自己と他者の垣根を自ら越えないこと。
これが大人になるということか、と思った。
陰口を言われるくらいなら殴られた方が良い人もいるし、殴られるくらいなら陰口の方が良い人もいる。
どの痛みがどの程度のものかなんて、私には分かるはずもない。
だからこそ、軽はずみに手を差し伸べるべきではない。
人の力が必要かどうか判断するのは相手の役目で私のものではないのだから。
そういうことを私は地道に学ばなければならない。
この過剰な感受性を扱うにはまだ私には経験も時間も不足している。
優しさを隠れ蓑に人を操ろうとしている自覚を持たなければならない。
やはり私は人付き合いが苦手。
本来、人のことは好きなはずなのに。
嘆息ばかりが増えていく。