料理が好きで色々なものを作るけれど得意料理の出来はやはり良い
実は料理の秘訣なんて簡単なことで正しい手順で丁寧にやるだけ
薬膳もそう
体はそのようにして作られたものを内側から毛先まで浸透させて出来上がる
時短も大切だし、出来合いのものを使うしかない日もある
正しい手順で丁寧に作った料理を口にすると体が甦っていくような感覚がある
体が求めているものはこれなのだ
きっと食に限らず生きるというのは、こういうことの積み重ねなのだろう
人間関係も仕事も恋愛も健康も何もかも
正しい手順で丁寧にやれば良いだけ
簡単なことをわざと複雑にして私は自縄自縛に陥っているだけ
手順前後を世の中の歪みのせいにして、欲望に掬われた足を誰かのせいにして、怠惰に流れた自分を過去のせいにする
歪んだのなら直せば良いだけ、間違えたのなら正せば良いだけ
完璧ではなくでき得る範囲で
生きるのは実は簡単なこと
生きていたくないからわざと難しいものにしたがる心性に振り回されているだけ
その割に生きる努力を欠かさないのだから滑稽だ