アイノカタチ、MISIAは良い歌を歌う
聞くのは好きでも歌ったり、共感は全くできない
友人の彼女は友人に向かって歌っていたけれど、あれが愛情の成せる業なのかと驚いた
私もあのように生きていけたのなら、今ごろ手の甲にタトゥーを入れるような人間にならなかったのかもしれない
朧で、曖昧で、全てのものの輪郭が風景に溶けている光景の中にずっといると、ありとあらゆるものが現実味を奪われる
一切はただ過ぎ行くのみ、と好きな作家が語っていた
人間なんてものに生まれたのが、そもそもの間違いなのかもしれない
私には心があった、感受性も優しさも素直な気持ちもあったはず
こんな風ではなく、もっと人間らしいものをたくさん持っていたはず
その一切が、塵になる様を見ながら生きて行くくらいであれば、人生とは一体何のためのものなのか
私は継続力だけはある
周りから「よく続けられるものだ」と言われることも少なくないけれど、それは根本的に視点が違う
生きることほどの苦痛はない
生きているのであれば、それ以上はないのだから続けるくらい大したことではないだけ
苦しみが降り注ぐ、悲しみが沸き上がる、怒りがいつまでも燃え盛る
何かをしていればこのような苦痛を一瞬でも忘れられるだけ
私にとっての人生とは、生きる意味とは、生きる価値とは何なのか
もう私はこんなにも疲れてしまったというのに