陽射しが強くなってきた
昼間は少し俯いて歩かなければならない場面が増えた
冬の陽射しは私の瞳の表面で優しく溶けてくれるのに
春や夏の陽射しは網膜に突き刺さる
明るい季節は私に優しくない
夜も短くなってきた
眠れない日が多い私にとって朝日は最悪なもののシンボル
眠れず、疲れも取れず、それなのにこれから始まる今日は昨日と同様にやるべきことが溢れている
また一日が始まる
そう思うと元気になる人もいるらしい
私は朝日を見て明るい気持ちになった記憶がない
朝日を見てうちひしがれた回数が多すぎる
ずっと夜で良い
ずっと夜が良い
光に弱い私の目は、生まれた時から生きることを拒絶しているようにさえ感じる
私の目の色がもっと暗ければ、もう少しだけ人と世の中を愛せる気がする
春は桜と朧月だけが楽しみで、それ以外は好きになれない