自由だ何だと喚く人間に限って、他人の自由に無頓着なのは当たり前。
自由を求める気持ちは制限を掛けている人やものに向けられた怒りで、制限を掛ける側に行かせろと叫んでいるわけなので。
なので、自由を求めてピーヒャラやっている人達は結構危ない。
例えば。
アメリカの大統領選が荒れに荒れて未だに決着がどうなるのか分からない今の時点で、トランプ支持者が万単位でSNSのアカウントを凍結された。
トランプ支持者は危険だから言論の自由を奪われて当然ということらしい。
私は別にトランプ推しではないけれど、都合が悪い相手を黙らせればそれで良いと思う人達を強く強く軽蔑する。
対抗馬のバイデン側はリベラルを標榜し、人道的で差別のない世界を作ろうと吹聴しながら、憲法上人間に生来与えられた言論の自由を奪い、差別によって勢力を拡大している。
悲しいのはそれを支持する人達が少なくないこと。
トランプ支持者なら弾圧されても仕方ないと思う人間のいかに多いことか。
そのようにしてヒトラーとスターリンがこの世に地獄を産み出したのに、歴史はまた同じことをやろうとしている。
苦しむのは我々のような民草で、我々は政治家を恨むけれどその愚か者を当選させたのは一体誰なのか考えた方が良い。
ありとあらゆる熱狂は必ず悪用される。
政治に限らず、何事に於いても。
トランプだろうがバイデンだろうが誰が大統領になろうが良いけれど、熱狂から生まれた指導者にロクな人物がいない。
私は自分の運の悪さに吐き気がする。
こんな時代に生きていることに辟易とする。
せめて、私の手の届く人達だけでも大切にして生きるしかない。
社会にも国にも期待するだけ阿呆だ。
世の中は良くなんてならない。
人間はいつの世も、私を含めて愚鈍で蒙昧で無恥。
鎌倉時代にあれだけ仏教が分派したのは自然災害や飢饉による塗炭の苦しみがあったから。
私も山の奥で仙人でもやった方が楽なのかもしれない。