今月はまた小説を一本書こうと思っている。
今月のようにしっかりと時間が取れるのは次いつになるか分からない。
だから、このタイミングはきっと大切で、私がずっと生きていきたいと思っている芸術の世界に浸れる大きなチャンス。
あれやこれやと忙しく動き回っているけれど、私が本当にしたいのはやっぱり執筆なのだ。
金儲けやら何やら面倒なものを全て捨て去った、ただただ空想に浸れる時間。
それが私には必要だし、時間が出来ると小説を書こうと思う辺り、私は物書きに生まれ付いたのだと思う。
無為に時間を過ごすなんて嫌だ。
私にはやりたい事が山のようにある。
こんなに心が震えるのはいつぶりだろうか。
今日は嫌な事があったのに。
その嫌な事があったお陰で私の心はまた見たくもない澱を見えるようになった。
でも、不安な事もある。
小説や完全な創作活動モードに入ると、私の精神はどこまでも落ちていく。
明日の事など考えられないし、今生きている事も嫌になる。
それなのにどうしてそんな生活に戻れると喜んでいるのだろう?
きっと私の骨の髄まで厭世的な気持ちが溶けていて、ギリギリまで境界線に近付きたいのだと思う。
でも、境界線を越えるのは嫌なのだ、たぶん。
どれほど生きている事が嫌でも、今生きている以上は死ぬより生きている方が良いのだ。
私は生きていたんだろう。
反吐が出るけれど、それが本心なのだ。
別に死にたいわけではないけれど、生への執着ほど醜いものはない。
その割に創作活動なんて生の匂いがこれ以上なく溢れる物事に関われるとご機嫌になっているのだから、私は思ったより無邪気な馬鹿者らしい。
小説を書く事になったと決まった途端に言葉が溢れて来る。
もう寝なければ。
明日からまた17万文字書く日々がしばらく続くんだから。