まだ仕事期間中なので長い文章を書く事は出来ないけれど、何となく今思うところを残しておこうと思う。
一年を振り返り思うのは、今年も生きたのかという淡い実感があったという事だけだ。
仕事をしていると一年がすぐに過ぎていく。
不眠症は未だに抱えているけれど、それでも路頭に迷わないだけありがたい。
特に死にたいというわけではないけれど、生きていたいとは全く思わない。
すぐに一年が過ぎるのなら、この積み重ねで人生の終わりが早くやって来ないものかと考えてしまう。
同年代や後輩たちの話を聞くと、今までの人生はあっという間だという人ばかりだ。
これからの人生を悔いなく生きよう、という話をよく耳にする。
私は本当に彼らと同じだけの年数を生きたのだろうか? と怪しく思う事が少なくない。
私は人生はもう十分に生きたと思っているし、悔いなく生きようではなく、悔いはあるけれど既に人生を”生きた”と感じているのだ。
疲れ果てているというほどの悲壮感は漂っていない。
疲れ果てた過去を思い返して、もう戻りたくはないと遠くから自分の人生を眺めているような心持ちがある。
しかし、まだ私の年齢を考えてみるとちょうど三十歳なのだから体はまだまだ死なない。
男は三十からという言葉があるように、これから働き盛りがやって来る。
十代の頃からの癖だけれど、私は自分の精神が老人のように感じる事がある。
周りと比較するとあまりにも年老いているのだ。
体だけが若い老人というのは私の目から見ると悲劇でしかない。
今年も生きた、おそらく来年も生きるのだろう。
疲れ果てた精神に体が追いつき、瞑目する時が来るまでこれが続くのかもしれない。