シャボン玉の握り方を知っている人はいない
握るのならシャボン玉は消えてしまう
繊細で儚くて、今にも壊れてしまいそうなものと触れ合う時がある
そんな時、シャボン玉の握り方を考える
壊さないように、それでもしっかりと触れ合えるように
そこにしか生まれない言葉がある
そこにしか聞こえない声がある
グロテスクで粘着質で悪臭がする場所、人
正解が間違える場所
真っ当が歪む人
やはり空蝉はわからない
山積する疑問の答えなんて見当たらず
穏やかな振りをして時間は全てを薙ぎ倒す