私の目に見えるもの

愛煙家のブログ

法事

今日は祖母の三回忌で山梨へ行く事になっている。

 

今、高速バスのバス停でバスを待っているのだけれど、ベンチは空手部っぽい連中に占領されていて座れない。

 

バスは遅れてるらしく、30分ほど待ち時間が長くなりそうだ。

 

合計で一時間ほど待つ事になる。

 

無駄な時間が嫌いな私にとって、これは少なからぬストレスだ。

 

最悪なのは家族と一緒に高速バスを待っている事なのだ。

 

本当なら私は一人で山梨まで行く予定だったのだけれど、長兄が今朝体調を崩してバスの席が1つ空いてしまった。

 

席代がもったいないからという理由で一緒に行こうと誘われて、安請け合いした結果がこの様だ。

 

バス停まではタクシーで来たのだけれど、久しぶりに家族とあんな狭い空間で一緒になった。

 

最近は家族に対しても穏やかになったと思い込んでいたけれど、タクシーに乗っている時には不快感が凄まじかった。

 

父は運転中、本当によくキレる人だった。

 

ハンドルを握ると性格が変わるタイプと言っても良い。

 

チンピラのような口調でがなりたて、その状態に母が油を注ぐ。

 

親はそれで良かっただろうけれど、息を殺していなければならない子供としては牢獄のようにしか感じられなかった。

 

家族には近くに居て欲しくない、本当に。

 

今も家族が手の届く場所にいて、下らない会話に終始している。

 

私は話し掛けられないようにイヤホンで家族を遮断し、こうやってブログを書いて現実逃避するしかない。

 

最悪な1日はまだ始まったばかりで、これから私はこの家族と何時間も行動を共にしながら、いつものように穏やかな顔を見せなければならない。

 

これから親戚にも合う、義父にも顔を出す。

 

それなのに私の心中はささくれ立っていて、近づく人は誰でも睨んでしまいそうだ。

 

幼い頃は暴君だった父は今、私の左隣で小さくなって大して面白くもない雑誌に目を通している。

 

私より父の方が気まずそうにしているのは何故なのか。

 

考えれば当然で父は私から恨まれている事を知っている。

 

自分から話し掛けてくる事はまずない。

 

こうやって父が死ぬまでこの関係は変わらないのだろう。

 

馬鹿馬鹿しい家族ごっこはいつまで続くのか。

 

いつもなら受け流せる事が今日はできない。

 

低気圧のせいだ、不眠のせいだと思ってみても気持ちは全くごまかせない。

 

本当に今日は長くなりそうだ。