最近は四月にある受験勉強へと向けてずっと薬膳に関連する事ばかりしているので、物書きとしては落ちぶれつつある。
指の体操のためにも無理やり記事を更新しなければならないので、ざっくりとした世界の話をしてみたい。
トランプ大統領が誕生してアメリカファーストという言葉が世間で乱舞している。
アメリカの大統領がアメリカを第一に考えるというのは、あまりにも当たり前過ぎているのだけれど、これが強く支持されるという事はつまり、これまではアメリカが第一ではなかったと感じる国民の多さを証明している。
世界の警察を自称していたアメリカもアジアから米軍を引き下げざるを得ないほど金がなくなり、日本は自分で自分を守らなければならない国へと変化している。
ありきたりな右っぽい話に入って行くつもりはないので、ここで注目する点を変えてみたい。
つまり、アメリカに金さえあれば米軍をアジアに駐留させる事が可能だった、という意味でもあるのだ。
なぜ世界的にこのような不景気なのかと言えば、最近読んだある本によると経営と営利が分離した事による弊害が極まっているからだという事だ。
株式会社が生まれた時から、今のような状況が生まれるという問題意識を持っていた慧眼を持つ人物がいたらしい。
以前までは経営者が経営をし、組織の中長期的な成長を目指して方針を打ち出す事が出来たのだとか。
しかし、企業は株主の所有物としてみなされ、配当をどんどんと釣り上げた結果として、組織を中長期的に成長させるために経営と、目先の利益だけを求める営利とが分離していく流れが生まれた。
つまり、企業は株主に配当を与えるためだけの組織へと成り下がり、株主はそれが我々の権利なのだと肩で風を切り、企業から搾れるだけ搾ろうと傲慢になる。
さらに株主は今すぐに利益が欲しいのだから、企業が潰れようがどうしようが頓着しない。
企業の財産を切り売りさせてまで配当を求めていくのだ。
投機にそこまで金を注ぎ込める大金持ちはさらなる金持ちになり、多くの国民のようにそこまで富裕でなければ搾取される対象にしかならない。
たとえばFXなどのように投機には、参加者が多ければ多いほど良い。
儲けるチャンスが広がるのだ。
だからこそ、FXのCMがこれでもかと流されたり、資産運用云々と喧伝されるのだ。
端的に言えば他人の財布に手を突っ込み、どれだけ多くを奪えるのかという闘争が行われている。
契機が悪くなっていくと人は警戒心を強くするのだから、金を搾り取る事も容易ではない。
だからこそ、混乱を起こし社会や生活を不安定化させる。
不安定な状況、混乱している状態では冷静な判断力を失いやすい。
つまり、金を搾ろうとする側からすれば、それが好都合なのだ。
富とは生み出すものであり、他人の分を奪い取り、誰かを貧困化させて自分だけが勝ち残るというイカサマの別名ではない。
結局、世界は富を生み出す事はなく、他人から奪えるだけ奪おうという下卑た精神によって、不況の最中にあるのではないか。
現在日本はデフレと呼ばれる不景気によって苦しんでいるけれど、デフレがもたらす最大の悪影響は憂鬱なのだと言われる事がある。
閉塞感から身動きが取れなくなり、活動が縮小していく事によってさらに金が回らなくなりさらに心身が固くなっていく、という悪循環。
恐ろしい話なのだけれど、現在世界中で起きている事はこういう事態であり、出口はトランプが握っている可能性がある。
端的に言えば、世界中の人々が幸福になる前提として、私が幸福でなければならない。
国単位で言えば隣国よりも、まずは自国の事を優先して考え、自国民を潤わせる政治家がいなければならない。
現状では世界で最強の軍事力を持つ米国こそ、世界を牛耳る国であり、その大統領であるトランプは世界最強の権力者となった。
トランプが自国を最優先しようと言うのなら、もう流れは変わっている。
さて、まだまだ書き続けたいのだけれど、出掛ける時間が来たので今度また。